「サマーウォーズ」みてきました
毎週火曜はTOHOシネマ会員様1300円の日。というわけで気になってた映画「サマーウォーズ」を見てきました。
主人公はずいぶん大人になった神木 隆之介くんと桜庭ななみちゃんで、ちょっと心配だったのだけれど、ぜんぜん違和感かったです。アニメとしては久々にダディーごのみの内容でした。
・・・ストーリーに関係することも一部書いているので注意してね・・・
■バランスがよかった
スタートからいきなりCG満点の仮想世界。
世界は完璧なセキュリティーで信頼されたソーシャルネットワークに、行政手続きや生活のあらゆる権限がリンクされた近未来の日本。ネット上の権限が実際社会の人の権限とほぼ同じというもの。
あんまりそういうバーチャルな世界一辺倒だと見る人によっては拒否反応を起こしそうだけれど、そのあたりが日本の緑豊かな田舎の風景や家族の姿でちょうどよいバランスがとれていたと思います。
■普通の少年が巻き込まれる
神木くん演じる主人公が、このストーリーの事件の引き金を引いてしまい、最後にはそれを解決していく。
そういう展開は昔、ハッカーの少年がペンタゴンのネットワークに忍び込んでパニックになっていくっていう映画があったけれど、普通の少年が主人公というところがいい。
「数学オリンピック もう少しで日本代表になれたんだ・・・」
ちょっと後ろ向きだけれどそんな少年に共感。
■親近感のわく設定
今がいろいろな意味で旬の映画だ。携帯電話を持っているだけで日々のニュースもテロップで流れてくる。おばあちゃんたちの携帯電話だって端末。子供たちがもっているゲーム機も無線でつながっている。
クライマックスで家族がそれらを持って人工知能との総力戦。同時進行するバトル、 高校野球地方大会、世界の危機・・・・。
畳の部屋に置かれた巨大なコンピュータ、日本の夏の非常にローカルな風景に全世界からのバックアップが届く。
日常と非日常、一つの家族と全世界のつながりなど極端なコントラストが酔わせてくれます。
■子供たちが熱中するあれって・・
おばあちゃんから皆が鍛えられたという花札。あれって子供たちがよく夢中になってるカードバトルと似てなくもないんですね。その見せ方が面白かった。
■社会のインフラ
劇中では「OZ(オズ)」と呼ばれるネットワークが社会のインフラになってます。
国民総背番号制なんていってなかなか普及しない住基ネット。それらはセキュリティーや管理する機関への信頼ってのがあって成り立つもの。
サマーウォーズの世界ではその社会的インフラを「OZ」というどうやら多国籍の企業がになっているのが面白い。信頼できるセキュリティーにさまざまなサービスが依存していったという過程も少し紹介されていたけれど、どことなくGoogleっていう企業のことを思い出してしまうのは僕だけではないと思う。
■AI 作者の責任
ことの発端はネットワークの暴走を引き起こした人工知能。そしてその開発者。
作者自身はプログラムを制作しただけで、実際に悪事を命令したわけではない。
日本でもファイル共有ソフトWinnyの作者が逮捕され裁判になってます。作者の罪はなんなのか、現実に起こっている問題や状況などを細かなところに取り込んでいて、今だからわかる感覚っていう部分はおおいのかも。
時間を経て10年後にも改めてみてみたいです。
ぼくのぼうけん
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