Googleの「バックアップと同期」はネットワークドライブと同期できるのか?

早速ですが、制限付きでなら可能でした。その制限が問題なので解説します。
この記事を読んでいるかたはご存知でしょうが、このアプリはGoogle謹製でGoogleのアカウントを取得するともらえるGドライブの「マイドライブ」という領域を、ローカルの指定したフォルダとを同期させることができるものです。

まずダウンロードサイトにアクセスして「バックアップと同期」をダウンロードします。

2種類表示されていますが、違いは下記のとおりです。

  • 「バックアップと同期」:PC内の特定のフォルダのファイルを自動アップロードしつつ、自分のGドライブ上の「マイドライブ」と、指定したフォルダを同期。
  • 「ドライブファイルストリーム」:クラウド上の「マイドライブ」をまるで自分のPCにあるHDDやネットワークドライブのように直接あつかえる。(同期とちがいクラウド上だけにファイルを置いて使える。NASを使う感覚に近い)

後者は企業向け有料のG Suiteで使える機能なので、無料の場合は「バックアップと同期」だけ使えます。G Suiteを使える人は両方を共存させることもできるようです。

自分のGメールアカウントでログインします。この後パスワードと、設定している場合は二段階認証が求められます。

バックアップするフォルダの選択を求められます。

デフォルトでは、デスクトップとドキュメント、画像フォルダにあるファイルが、自動でクラウドにアップロードされます。

今回はほかのフォルダを指定したいので、「フォルダを選択」をクリックました。

では、ラズベリーパイに設定した共有フォルダを、Zドライブにネットワークドライブ化したのを選択してみます。

残念。エラーが発生。メッセージをよく読んでみると、「写真と動画モード」でなら、バックアップはできるというように見えます。

再度先ほどの画面の右側にある「変更」をクリック

ファイル形式の選択画面になりました。「すべてのファイルとフォルダ」がだめならば、と「写真と動画をバックアップを選びます。

こんな感じ。

先ほどのバックアップフォルダ選択画面でZドライブを選ぶことができました。ただし、先ほど選択したとおり、せっかくのローカルにある共有フォルダのファイルですが、画像と動画しかアップロードされません。

とりあえず、「次へ」をクリックして進んでると、今度は同期するフォルダの場所が指定できる画面になりました。デフォルトでは、ユーザフォルダの中に「Googleドライブ」というフォルダが作られ、そことクラウド上の「マイドライブ」が常に同じになるように同期されるようです。

同期ですから、PCのHDD容量も消費します。タブレットPCなどでは少しでも節約したいですから、SDカードを同期先に指定するのもよいかもしれません。

本題ですが、このフォルダの場所をネットワークドライブにしてみます。

やっぱりエラーとなりました。

ダメ元で、共有フォルダへのショートカットを作って、それを選択してみましたが、同様でした。

結論

「バックアップと同期」は共有ドライブとは同期できない。(ただし、一方通行だが画像と動画だけなら自動でアップロードさせられる)