ブログ

病院で演奏してきました。

2012首藤病院 秋のイベント

20日(土)、大阪市福島区野田にある首藤病院で演奏をしてきました。
こぶしの団員16名+オームのキューちゃん+ピアニストの18名とキューちゃんで。

介護老人が多いとのことなので、特別に腹話術師(保育士さん)にキューちゃんとのコラボをお願いしたところ、気持ちよく了解してもらったので、今回の運びになりました。

目論見はピッタリ!
はじめこそ無表情なお年寄りたちは、キューちゃんの可愛さや色の鮮やかさにすこしずつ興味を持ち始めた様子がわかりました。

今回は、午後の診療時間が始まる前の30分間。
司会担当の団員が、自分のお母さんの介護の経験から、ぜひ「青い山脈」を歌いたいと言うので、これもメニューにいれました。

演奏曲は
①「おかあさん」
②「家族写真」
③「小さな世界」

みんなで歌おう
①「青い山脈」
②「ふるさと」
③「里の秋」

歌の力はすごい!
大感動の30分間でした。
最初の「おかあさん」を歌ったら、一人の患者さんが、
「帰りたい~! お母さん!」
と泣きだされたのにはびっくりしましたが・・・

「青い山脈」で手拍子を求めたら、周りの看護師さんや介護士さんたちにつられて
手拍子をしてくれる人が増えてきました。

「ふるさと」や「里の秋」は皆さんが知っているので、そばで歌ったらだんだんだんだん声も大きくなってきました。

最後には、アンコールもあり、「赤とんぼ」も歌い、ロビー中がコンサート会場のように大きな声が響き渡っていました。
無感動そうだったお年寄りたちの変わりように、
「来てよかった~!!」と思いました。

ロビーや病院の外には、こんなポスターを作ってはってあり、
(楽しみに待っていてくれたんだな~)と嬉しかったです。

すなご療育祭で歌う


今日29日、すなご療育祭で歌ってきました。
いつも年1回の歌声喫茶をしているところです。
療育祭は、1年で一番大きなイベントで、家族の方もたくさん来られていました。

こぶしの団員で、看護師としてここで3名働いています。
春までは、もう1名が事務職として働いていました。

私たちは、15分ずつ5つの病棟で歌いました。
「おかあさん」「家族写真」「小さな世界」「ふるさと」の4曲。
最初は、1番と2番の歌詞を間違えたりしましたが、さすがに5回目には完ぺき。

約180名の利用者さんがいて、そのほとんどが入院者。
家族の方が、都合のいい時に来られるそうです。
勿論、誰もこない人もあるそうです。

私たちが並んだら、お母さんたちや職員がガヤガヤ・・・・と騒がしい。
よく聞いてみると、3人の看護師の仲間に、「お化粧してるやん!」「口紅ぬってる!」。
日常の仕事中は、忙しくて・・・そんな余裕もなかったのでしょう。

食事中や食後なので、みんな車いすに座っていましたが、しっかり腰ベルトをしめていました。
勿論、寝たきりの人もいました。
歌に合わせて、お母さんが子どもの肩や腕を優しくたたいたり、顔をのぞきこんだりしていましたが・・・
家族の高齢化が進み、まさに老々介護状態。

重度の身体障害を抱えた入院者の姿を間近に見て、私は言葉を失うくらいショックでした。
今までのうたごえ喫茶に参加する人たちしか見ていなかったので・・・・・
ほとんどのお母さんたちは、一度は自殺を考えたと聞いています。

私たちの歌声が、どこまで役に立ったかわかりませんが、
利用者さんや家族の人たちが、ほんの少しの間でも、心が和んだのであれば最高です。
そして、こんな過酷な仕事の中でも休みながらも「こぶし」の練習に参加している仲間を尊敬です。

まだ多くの入所待ちの人がいると聞きました。
「生んだ親の責任」という自己責任に帰結しないで、国としてしっかりした支援をすることを願います。
「また来年も呼んでね!」と頼んで帰ってきました。