すなご療育祭で歌う


今日29日、すなご療育祭で歌ってきました。
いつも年1回の歌声喫茶をしているところです。
療育祭は、1年で一番大きなイベントで、家族の方もたくさん来られていました。

こぶしの団員で、看護師としてここで3名働いています。
春までは、もう1名が事務職として働いていました。

私たちは、15分ずつ5つの病棟で歌いました。
「おかあさん」「家族写真」「小さな世界」「ふるさと」の4曲。
最初は、1番と2番の歌詞を間違えたりしましたが、さすがに5回目には完ぺき。

約180名の利用者さんがいて、そのほとんどが入院者。
家族の方が、都合のいい時に来られるそうです。
勿論、誰もこない人もあるそうです。

私たちが並んだら、お母さんたちや職員がガヤガヤ・・・・と騒がしい。
よく聞いてみると、3人の看護師の仲間に、「お化粧してるやん!」「口紅ぬってる!」。
日常の仕事中は、忙しくて・・・そんな余裕もなかったのでしょう。

食事中や食後なので、みんな車いすに座っていましたが、しっかり腰ベルトをしめていました。
勿論、寝たきりの人もいました。
歌に合わせて、お母さんが子どもの肩や腕を優しくたたいたり、顔をのぞきこんだりしていましたが・・・
家族の高齢化が進み、まさに老々介護状態。

重度の身体障害を抱えた入院者の姿を間近に見て、私は言葉を失うくらいショックでした。
今までのうたごえ喫茶に参加する人たちしか見ていなかったので・・・・・
ほとんどのお母さんたちは、一度は自殺を考えたと聞いています。

私たちの歌声が、どこまで役に立ったかわかりませんが、
利用者さんや家族の人たちが、ほんの少しの間でも、心が和んだのであれば最高です。
そして、こんな過酷な仕事の中でも休みながらも「こぶし」の練習に参加している仲間を尊敬です。

まだ多くの入所待ちの人がいると聞きました。
「生んだ親の責任」という自己責任に帰結しないで、国としてしっかりした支援をすることを願います。
「また来年も呼んでね!」と頼んで帰ってきました。

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