社内向け匿名雑談アプリFlat

flat

THE BRIDGEというサイトで紹介されていた、DeNAの社内向け匿名雑談アプリFlatというのが面白そうなので紹介します。

THE BRIDGE – DeNAが役職や職種を越えて話せる社内版限定の匿名コミュニケーションアプリ「Flat」をリリース

自分の名前を出さずに、肩書関係なく会社限定のルームで雑談するというもの。なんとなく、これを見つけた時に、悪い意味ではなく、「学校裏サイト」を思い出しました。詳しい仕組みはもっとよく見ていかないとわからないけれど、例の裏サイトと異なるのは、開設するのは会社側であるらしいということ。ヘイトすぎるコメントは隠されるなど、適度にクリーンな状態を保てる機能をもっているみたい。

こういうのはガッチリ管理されてつまらないコミュニケーションシステムになるか、自由すぎて荒れ放題の無法地帯になるか。そこをコントロールするさじ加減や、アクティブユーザーを確保して建設的なお話ができるかどうかで、価値が変わってくるもの。つまりユーザー次第というところがある。快適で居心地のよいプラットフォームをいかに作るかというところが、DeNAの腕の見せどころなのだろう。

スタジオジブリのプロデューサである鈴木敏夫さんが、ジブリ汗まみれというポッドキャスティングでこんなことを話していた。どんな会社にも文句ばっかり言っている人はいるものだけれど、見方をかえれば、会社の悪いところ、直したほうがいいところを指摘できる才能を持った人だとも言える。

会社の会議やミーティングでは声が大きい人の意見が通りやすい。目立ちたがりや傍若無人な人しか声をあげない。上下関係だってあるし、しがらみも多い。そんなところに、会社の問題やアイディアを拾い上げるプラットフォームとして、こういうのが機能すると面白そうだ。

多くの人の意見があつまる。いろんな人の声が拾い上げられる。そんななかで大切なのは、単なる多数決になってしまっては意味がないということ。誰もが自由な意見を主張し、議論する。けれど、どれを採用するかはボスの役割だ。無視したって構わない。従う必要は全くない。そういう仕組みができてくると、面白いだろうな・・・。