大人が学ぶ場所を、学習塾の空いている時間をつかって作ってはどうだろう?

2014/05/26

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私が住んでいる地域には小学生、中学生向けの学習塾がたくさんあります。夕方になると塾の前にはずらりと自転車が並ぶ。盛況ですね。

子供が学ぶ場はあるけれど、大人が学ぶ場所というのはなかなか無いのが現状です。そこで提案したいのが、大人の学びの場を、こうした学習塾が提供してはどうかということ。

大人がなにを学ぶのか?

講師はどうやって確保するのか? 需要があるのか? そういう課題を積み上げるとどうしてもコストは増すばかり。別の発想が必要です。

何か特定の知識や技能を身につけたい人はすでに語学話学校に通うなりレッスンをうけたりしているでしょう。彼らの要求はすでに満たされています。では、おとなは何を学びたいのか? 何でもよい。知的好奇心を満たしてくれるものならば何でもよいのです!

こういう経験はないだろうか。「もっと若い頃に知っていればなぁ」と思ったような経験は。むしろ学びたいことは自分が知らない事柄です。

ならば、お互いが講師になってはどうだろう?

そこで、ライトニングトークを学習塾の空き時間で開催しては?という提案です。

ライトニングトークとは?

IT系のイベントに行くとしばしばお目にかかるのがこのライトニングトーク(LT)です。持ち時間5分という制限のなかで、自分の興味がある話を講義します。

ルールはこの5分という時間制限だけ。しかし、この時間に言いたいことを詰め込み、しかも楽しんでもらうとなると、とたんにエキサイティングになります。特徴はプレゼンテーションツールをフル活用すること。発表者は自己紹介、内容、ネタあり笑いあり。用意したスライドをたくみに使って、かなり偏ったトークをまくしたてることもしばしば。

けど、5分ですから。内容が高度過ぎたり、トンデモ系誇大妄想でも、熱意さえ伝わればよいのです。聞いているほうも。まあ、5分ですから・・・。

そこまで突飛でなくても、たとえば

  • 手作りお菓子と塩分と糖分と成人病の関係

  • テディーベアの歴史

  • フィンランドの教育制度と日本の比較

  • ヱヴァンゲリヲンの人類補完計画概論

なんか、おもしろそうでしょう? 誰にでも自分の得意分野はあるはず。語りたいけど場所がない!そういうニーズはあるんじゃないでしょうか?

感動のプレゼンは田口元さんのToDoアプリ紹介

数年前ですが、百式管理人の田口さんがベータ版として公開したToDoアプリ。その紹介をされた発表が素晴らしかったのを覚えています。特徴は超高速なトークと次々に切り替わるスライド。もはやマシンガン状態。しかもわかりやすい!幻の映像は私のLT感動体験の原点です。

きっとニーズはあるはず。

近所にある学習塾で学校が長期休みの間に9回の補習授業で1万円というのぼりが立っていた。1回あたり1000円とちょっと。実に安い。

一方でおとなが何か習い事や勉強を始めようとすると、なかなかこうはいかない。教える側の人材確保や受講する人が確保できるかなども問題なのだろう。もちろんなにかのセミナーや公民館などでのサークルや英会話教室など、その気になれば大人が学ぶ場がなくはないが、学習塾ほど多くない。それが現状です。

学習塾なら学生アルバイトの先生たちも巻き込んで、平日の日中や深夜、休日に。こういうイベントはどうでしょうか? 全国の学習塾関係者の皆様。どうぞご検討ください。